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執筆者の写真roadbikealpinist

京都日帰り弾丸トラベラー②


オカもんとは“オカモ”というアダ名で呼ばれている岡本と言う苗字の女の子だ!俺は彼女が醸し出す愛くるしいまでの未来から来た猫型ロボット感からあえて“オカもん”と呼んでいる。ちなみにあくまでもオカはカタカナでもんはひらがなである。勘違いするような例えであるが決して彼女のフォルムが丸い訳ではなくそれに相当する愛くるしさがあるという事だ。

今回も

「オカもん~~!!自転車出してよぉ~!!」と黄色いTシャツを着た少年のように甘えればなんとかしてくれるそんな感じに思っていた。

京都駅構内で電話しながらお互いを探していたらオカもんは突然背後から現れた。


「とっしぃー久しぶり!」

振り返って見た彼女は眼鏡をかけてなかった。いつもかけているマンガの委員長キャラがかけているエロ眼鏡がない。

ちくしょう、、、。相変わらずのエロ眼鏡ですねぇー。とかいってからかう気満々だったのにと出鼻を挫かれた。


彼女と昼食を済ませてから彼女の自転車と取りに行き俺は“緑色のママチャリ”を借りそこから金閣寺を目指すことにした。

彼女は金閣寺は坂ばっかりで遠いんやよ!と不平を漏らしつつもしっかりと先導をきって案内してくれた。


「着いた~~!!!」息を荒らしながらもう絶対行かない!と漏らす彼女。チャリを置き金閣寺を向かう途中金ピカなあるものが目に入った。


「金箔ソフトだぁ~!!ねぇオカもん買おうよ~!食べようよ!!」

そのまま流れるように店へ入り俺は金箔ソフト彼女は金箔ソフトが無駄に値段が高いのに気づいてかペットボトルのお茶を買った。店員さんがソフトクリームに丁寧そうに金箔を貼る。それを見て2人しておぉ~!とか叫んだ。そのあと店員さんはそのソフトクリームにスプーンを2つ刺した。



何やらデートぽいノリで2人して金箔ソフトを突き舌鼓を打ち金閣寺に入った。



金閣寺ではなぜ結婚出来ないのか論などで盛り上がったり楽しい時間を過ごした。金閣寺を出てチャリに乗る前に俺は今回の旅の相棒“緑のママチャリ”の写真を撮ろうと携帯を構えた。


「ねぇ、なんで自転車の写真なんて撮るの?」


「たった1日とはいえ今回の相棒だからな!」

ふ~んと言った感じのオカもん。俺は構わず写真を撮ろうとする。


「そうだ!名前も決めなきゃ!ハリウッド俳優的な感じので、オカもんのチャリの名前は?」


「ある訳ないじゃん!私のチャリだよ!とっしぃーとは違うから。う~ん?チャリ、チャーリー?」と顔に指を当てて何かを考え始めたオカもん。


「チャーリーいいねぇー!オカもんの自転車。チャーリー・ブラウンにしない!?」


「ヤダよ!茶色じゃないし!白だからチャーリー・ホワイトね♪とっしぃーのチャリは緑色だから、、、チャーリー・グリーンね!」


「ヤダよ!何も捻ってないし!ハリウッド俳優的な感じは?」


「じゃあ“ゆりこ”!」


「誰だよ!」


「小池百合子。東京都知事の。ゆりこグリーンだよ!」

はぁ〜、上手いこと言ってやったと言いたげなしたり顔をするオカもんを見て溜め息を1つ。こいつネジが一本どっかにぶっ飛んでやがると思いつつしょうがないので“ゆりこ”に命名した。

(なぜ俺は東京都知事と京都を周らなきゃいけない、、、。)


続いて二条城へ



二条城の駐輪場で400円も取られた。こういう時地元の人間は近くのコンビニに停めるなど上手い事やるものなのにオカもんは地元なのに使えない。


「ねぇ!オカもん二条城って誰の城なの!?」


「えらい人やよ♪」

やっぱりオカもんは使えない。ポンコツだ。京都産まれでその癖塾の講師もやってたのに

コレである。

天守閣跡では修学旅行の学生がきゃっきゃっ

やっていた。


「いいな~!修学旅行したい。」


「なんで!?」


「きゃぴきゃぴしたい!」


「とっしぃーは充分きゃぴきゃぴしてるよ。」殺すぞコラ。

オカもんはきゃぴきゃぴしていない。しかし“るんるん”している。オカもんは機嫌が良くなると“擬音”が自然と出てくる。それこそ漫画に出てくるような擬音を日常的に使っている。“ふにゃあ”とか“ふんふん”とか本能的に出るんだろうがそんなところが少し可愛くも見える。

二条城を出た後雨が降ってきた。とりあえず京都駅まで戻りゆりこ(緑のママチャリ)とお別れしてから伏見稲荷に向かった。

雨の中の伏見稲荷はまるで異世界に繋がっているかのような少し禍々しい雰囲気だった。



晴れた日の真っ赤な千本鳥居もいいがこれはこれで見応えがあった。

再び京都駅に戻りオカもんに案内され、京都駅のクリスマスツリーを見て最新の八ツ橋を食べ歩きしながらお土産を買ったりした。

そして夕飯を食べながらオカもんと飲んだ。

オカもんは常に上機嫌だ!擬音もどんどん増えて行く。伸びをする時の擬音が「にゃ~。」だったりだいぶ不思議な生き物だ。


「今度はさぁ、私が静岡行くからね案内してよぉ~!」

え、ヤダ!などと返してスネた顔も見たかったが素直に

「オッケー!!」っと返した。それもそうだろうこれだけいろんな所を案内してもらったのだ!

そうだな!今度は俺が静岡を案内する番だ。京都も八条口側は殆ど制覇してないし今度は八条口側だな。晴れた昼間の伏見稲荷もそうだがまだまだ見たいものは沢山あるまた来よう!京都を見に、オカもんに会いに!そう思いオカもんと別れ夜行バスに乗って今回の日帰り弾丸トラベルは終わった。

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