草津温泉自転車旅①
- roadbikealpinist
- 2019年10月3日
- 読了時間: 3分
更新日:2019年12月15日
季節は11月の終わり俺は仕事の都合で埼玉に引っ越していた。
見ず知らずの町かってもわからないその土地に来て俺は思った。。。。
「草津温泉めっちゃ近いやん!!!餃子の町宇都宮も近い!!!!」
ちょっとワクワクである。
草津温泉それは群馬の山の奥にある日本有数の温泉地だ。今回の目標はその草津ではなく。その先更に標高を1000m以上登ったとこにある渋峠だ!
何故そこへ行きたいかというとそこは日本の国道の中で1番高い場所でありヒルクライム好きのサイクリストたちの聖地であるからだ。渋峠を登ったことがあるそれはステイタスでありサイクリストの誇りなのだ!登りたくないわけがなかろう。
ジャージに着替えてさぁ!出発!!と言いたいとこだが今回は違う俺は緑の洋服に袖を通した。
俺はスーパーマリオのルイージの格好をしていた。
「サイクリストの聖地だよ!ここで目立たないでどうする!この格好なら誰もが注目する。話しかけるきっかけにもなる、この旅でいっぱい自転車仲間作っちゃうぜ!!」
この明らかに頭のおかしい行動にはちゃんと理由がある仕事の都合で埼玉に引っ越してきて一緒に自転車で廻ってくれる仲間がいないので仲間探しという理由だ!
一見おかしな格好だがビアンキのエメラルドグリーンと色の相性が良くなんか自然に見える。走りながらたまにショップのショーウィンドウに映る自分をみて
「ティティッティテッテ♪」とあのBGMを口ずさみ、なんだかその自然な立ち振る舞いから“スーパーマリオロードバイク”というゲームがあってその中から自分が出てきた様な不思議な感覚にクスッと笑い止まるたびにショーウィンドウを見て愉快な気持ちになっていた。
走りは順調そのもの昼過ぎには群馬県に突入していた。群馬県突入と共に今までの埼玉の街並みが消え自然と登り道が多くなってきた。

「よ〜し!!ここらで休憩すっか!!!」
近くにコンビニを見つけて昼飯を買ってイートインで休憩をする。すると、、、、
くすくすと笑い声が聞こえる。女子高生のグループだ。
少し奥の席に座っている女子高生達と目が合うと俺は笑顔で手を振る。
見た目が見た目だこういうのは恥ずかしがっちゃダメ!!笑顔で手を振ってサービスでジャンプするぐらいじゃないと♪
するとJKの方から話しかけてきた。
「ねぇ!ルイージ何してんの??マリオは一緒じゃないの??」
「えっこれから草津温泉に行くんだ!マリオね、あいつね〜!いま確定申告で忙しいんだよ!!」
「ちょ!その設定wwwwなにそれ変にリアルだってwwww」
そうこれはかけ算であり方程式だ!!
【冗談のような格好×クソ真面目=ギャグ】
空想にちょいちょいリアルを持ってくるそれがクソ真面目な程ギャップが笑いに変わる。俺はクソ真面目にマリオが自営業な事、青色申告をしなきゃいけない事などを語った。その度にJK達に笑いが込み上げる。
「真面目か!!ルイージ面白すぎるww」
「ねぇそろそろ時間!」
「あっそっか!じゃあルイージ草津温泉頑張って行ってきてね♪んで今度はマリオと一緒に来てね♪」
「おう!確定申告が終わったらな!」
「ちょwまたwww」
そうしてJK達はコンビニを後にした。
はて俺はなぜJKと仲良くやってんだろ??肝心のサイクリストはここまで1人もすれ違ってないこんな格好までしてきた意味は一体、、、、。まぁ草津行くまでに会えるさと思いつつもコンビニを後にした。
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