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執筆者の写真roadbikealpinist

草津温泉自転車旅③


草津温泉2日目。朝目が覚めてまず気になるのが雪の情報だ。窓を開けてみたが見えたのは隣の宿の壁、やはりちょっとチープなビジネスホテルのようだ。気を取り直しTVを付けて天気予報を確認してみる。雪のち晴れ。寒いだけで快晴の1日だそうだ!

お、じゃあ渋峠いけんじゃねぇ!?

俺は身仕度を済ませ意気揚々と階段を降りフロントのおじさんにあいさつをした。

おはよーございます~!!


「あ、おはよう。今日も走るのかい。」


「渋峠行きたいんだけど走れますかね?」


「渋峠ねぇ~今冬季閉鎖してるよ。まぁ途中迄は行けると思うけど、、、あのほっそいタイヤで走るんだよね?やめといた方がいいよ。草津は温泉が下に流れてっからそこまで積もらないけど登っても降っても積雪1メートルクラスだよ。」


え、一瞬にしては凍りついた。

そんな俺を見てフロントのおじさんは

「やめときな。バス停でお願いして長野原草津口駅まで乗せてもらいな。」と親切なアドバイスをくれた。

俺はそんなアドバイスよりも渋峠登れないこととせっかくここまで登ったのに自転車で帰れないという事になんとも言えない空虚感に囚われていた。

外に出ると雪が積もっています。静岡県民の僕にはどうしたらいいかわからなかとです。静岡はね。日照時間が長いことで有名なんだよ。だからお茶がよく育つんだよ。だからね、だからね。僕にはどうしたらいいかよくわからなかとです。(リアルに雪そんな見たことない子)



俺は目標を失った。だが折角なので草津温泉を楽しむ事にした。さぁ!草津温泉楽しむぜ!

雪の積もる湯畑の周りを徘徊しどこの温泉がいいのかな?と考えながら歩いていると湯もみと踊りショーそんな看板が見えた。


「湯もみってあれだよね?アイスの棒みたいのでお湯を混ぜるやつ!くさつ~♪温泉ホテル櫻井♪ってCMでやってた奴だ♪」


早速興味のあるものを見つけ先程の空虚感は何処へやら俺はもうテンションが上がってしまった。

木造のホールのようなところ真ん中には温泉がありその淵には“くさつ”と書いたアイスの棒のような物が置いてある。(名称不明)



三味線の音と共に湯もみガールズが入場してくる。まぁもちろん期待はしてなかったがガールを名乗るのは、、。と思う程の立派なオバ、、いやいや!れでぃ達であった。俺は三味線の音と共に舞い踊り入場してくるれでぃ達に興奮した。

アイスの棒だ!アレを右に左にお風呂の淵に当てカコンカコン♪と音をたててれでぃは口ずさむ


「草津~良いとこぉ~♪一度はおいで~♪はぁ~どっこいしょ~♪」


あちょいなぁ~ちょいなぁ~♪



軽快なリズムとカコンカコンと湯をもむ音がマッチして最高のショーだった。

ショーの最後には湯もみ体験が出来て湯もみを体験してみた。だがなかなかうまくいかないお風呂の淵に当ててもカコンカコンと鳴らずただお湯を混ぜいるだけに過ぎなかった、なかなか難しいもんだな。

湯もみショーが終わったら今度は西の河原公園の奥にあるというバカでかい露天風呂に向かうことにした。

フロントで券を買おうとすると草津3湯巡りという3箇所巡れるお得な券が目に入ったのでそれを買い露天風呂に入った。

うわー!!バカでかい!25mプールくらいあんじゃねぇ?しかも雪見風呂と来たもんだ!コイツは粋だね!

初めて見る雪見風呂という景色に興奮しはしゃいでいると「君大宮から来たんだよね?」と後ろから声を掛けられた。

振り向くと見覚えのある顔が。そうだ!!湯もみショーで隣に座ってたおじさんだ。


「いやいや湯もみショーで君が後ろの人と話してるの聞いてしまって気になってね!僕たちは川越の方から来たんだけど自転車でなんて凄いね!」


「そうなんですよー!雪で帰れなくなっちゃったんですけどね♪」


「そうか!なら長野原草津口まで行きなさい。電車は動いてるから大丈夫だよ。」

こんな感じで旅の話やくだらない話源泉の下はめっちゃ熱いよ!など湯に浸かりながら一期一会の会話を楽しんだ。

「じゃあそろそろ出るんで!またどこかで!」

本当にどこかで会えるのであろうかきっとどこかですれ違っても気付かないかもしれないけどこういうのも縁って言うんだよね。

俺はデッカい露天風呂を出て2湯目へ目指す。今度のお風呂はわりかしシンプル体をしっかり洗いお湯であったまったら露天風呂に向かう外もシンプルだ。いい湯だがどうもつまらん!と思ったら露天風呂は下の階にも続いているようだ。俺は下の階に向かい階段を降りようとした。


「!!!冷たい!!、!」

階段には雪が積もっている。どうやら雪を踏んで進まなきゃ下の風呂には行けないようだひんやりとくる寒気を足に感じながら下へ降りると小さな部屋があった。なんだコレ露天じゃないじゃん!小さな部屋の中には小さなお風呂が5つ。どうやらココは古くから草津に伝わる合わせ湯という入り方を推奨しているらしい。

まず最初に38度次に42度→44度→45度→46度と少しずつならして熱い湯に入っていくという入浴方法だ。だんだんと体をならし熱い湯に入って行くそして1番熱い湯に入るときには極上~!!


「たまんねー!合わせ湯さいこーだな!!」

そうしてまた雪を踏み鳴らし戻りひとっ風呂浴びてから次なる温泉へ。

途中から気付いていたがコレってめっちゃ疲れない?お風呂を出てあったまった体でまた雪道を歩くそしてまたお風呂となんだか昨日より疲れるような(笑)

でもせっかくだからコンプしようと思い3つ目の湯に入った。コレもまたけっこうな湯ですこと。

残すはお土産を買い観光をしバスと電車を引継ぎ家に帰った。

道中本当ならこの道をチャリでかっ飛ばしながら走っていただろうなと雪景色を望みながら一思いに更け「また来よう!」そう決意した。今度は渋峠も登ってやる!草津温泉ももっと楽しむぞぉー!!と思い今回の旅も終わった。



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