ロードバイクアルピニストとは完全な造語である。決して山を登る人という訳ではなく「そこに道があったから」とアルピニストのように何処へでも行ってしまう自転車乗りという意味である。
物語の始まりは神楽坂にある飲み屋。親友の“きぼつ”と飲み交わしていた。俺は職場に対する改革案を熱弁しきぼつはそれを面白そうに聞いていた。
「でもよーとし!そいつはもったいない案だ!そういう発想力は自分のために使いなよ!どうだ!いっそ起業してみたら!?」
そんなこと思ってもなかったといった俺の顔を見て親友はこう続けた。
「大丈夫!お前はコッチ側の人間だ!雇われて収まるような人間じゃない!」
グラス片手に満面の笑みを浮かべるコイツはそうコッチ側の人間いわゆる“起業家”だ!
「よし!じゃあまず!とし!今自分の持ってるもので人から金を貰えそうなものを上げて行こう!」
「えっと、、、。エアコン清掃、ビリーズブートキャンプ、フリーハグ??、自転車、、?」
「エアコンの清掃はいいかもしれないでも季節ものだろ!一年を通して続けられるものこの中だと自転車だな!とし!お前はもともと自転車だろ♪」
でた!きぼつは最初からこのつもりだ!俺をコッチ側の世界に案内したくてしょうがなかったのだろう。コイツのペースでトントン拍子で話が進んでいきそして、問題は会社名だ。
「よし後は会社名だ!としは自転車のどんなとこが好きなのそういうのがヒントになりそうな気がすんだよね♪」
「それがね、、、。日本制覇して世界も廻った訳だけど自転車好きじゃねえんだよ!いや好きだけど好き過ぎて一周まわって嫌いなったというか、、、でもでもただ自転車漕ぐという行為が尊いというかなんていうかアルピニストみたいな心境になっている現状というか、、。」
↑とか言いつつ神楽坂まで100km以上かけてチャリで来た奴
「それだ!!!!アルピニスト!!!
としが乗ってる自転車ってなんて言うんだっけ。ロードバイク!!?ロードバイクアルピニストだ!!!!」
「お待たせいたしました。梅酒ロックでございます。」
「あ!マスター今日はさぁすげー人と話してる訳よ!日本を制覇して世界中を自転車で走り廻った人その名もロードバイクアルピニスト!!!」
「ロードバイクアルピニスト!カッコいいですね♪」
「でしょ!今俺が作った!」
「さすがは矢部さん!お見それします。」
オイオイもう決定しちゃったよ!
その後はそのままネットで簡単にオリジナル判子が出来るというのでロードバイクアルピニストのハンコを発注し1日一回Twitterに投稿する事を約束し飲み屋を後にした。
こうしてロードバイクアルピニストが始まった。果てさてこれからどうなるやらw
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